上山のおばあちゃん

4年間ホームヘルパーの仕事をしました。大勢の人のなかでの仕事が苦手だからです。一人の人を相手にするのは、自分に合った仕事でした。やりがいもあって天職かな、とも思いました。
仕事内容は、家事支援、身体介護です。私は、自立支援が主な仕事でした。仕事をしながら、介護福祉士の資格を取得しました。
大変だったことは、利用者様のなかにはお茶や缶コーヒーなどを出してくれる方もおられ、断るのに大変でした。ヘルパーとしては、利用者様からそのような接待を受けてはいけないからです。利用者様の気持ちを考えるととても辛かったのですが、断り続けました。
介護職を離れて、今。あの頃の事を考えると、ケースバイケースでもっと柔軟性のある対応をしても良かったな、と思っています。ケアビューティスト
実際には、絶対にしてはいけない禁止事項と、柔軟性を持てる禁止事項があったと思っています。あの頃の私は、柔軟性が無かったんですね。
こんなガチガチなヘルパーの私でしたが、利用者様との思い出はたくさんあります。
「味噌汁が上品すぎる。」と言ってた上山のおばあちゃん。気丈で、頼もしい方でした。今もお元気でしょうか?思い出は尽きません。山のてっぺんに一人暮らしでした。
猫のみいちゃんをとても可愛がっておられました。